TWSオプション流動性ツールは、複数の権利行使価格のビッドとオファーをIBUSOPTに発注する際に使用できるパワフルなツールです。IBUSOPTの発注先は、流動性を追加して、インタラクティブ・ブローカーズのリテール注文フローとの取引を希望するお客様によって使用されます。IBUSOPTにルーティングされた注文は、取引所オークションの参加対象になり、当社のお客様からスマート・ルーティングされた他の約定性のある注文と取引して約定する可能性があります。IBUSOPTの詳細については、トレーダーズ・アカデミーのレッスンをご覧ください。
オプション流動性ツールを使う理由は何でしょうか?
当社のオプション流動性ツールでNBBOとスプリット・スプレッドの間にビッドとオファーを出すことにより、より良い約定価格を得られる可能性があります。
オプション流動性ツールには3つの注文設定があります。
- 買い売り注文は、ビッドとオファーを出し続けます。この設定を利用すると、ビッドとアスクのスプレッドを把握して、スプレッドを固定するために継続的にコントラクトを売買できるため、当社の他のお客様との交信が続いてビッドとアスクの両方が約定する場合、市場の動きをそれほど気にする必要がないかもしれません。
- 買い注文は、選択された注文数量のビッドを出し、次にオファーを出します。買い注文は指定した枚数を買い付けるまで約定し、その後、売りに出してポジションを決済します。
- 売り注文は、買い注文の設定と同じように機能しますが、内容が逆になります。
日中、市場が特定の方向に動くと考え、「往復」取引とも呼ばれるデルタ・ポジションのオープン・クローズを活用する場合、買い注文だけか売り注文だけを使うことができます。たとえば、ABC の株価が上昇すると考えている場合、コールの買い注文またはプットの売り注文を出すことができます。注文が約定すると、オプション流動性ツールが決済注文を出し始めます。株価が予想した方向に動けば、オプション取引で利益を得ることができます。
「買い」と「売り」を選択すると、保有して取引するデルタポジションの最大額を設定でき、ポジションを完全に決済するか、デルタ・パラメーターに基づいてビッドとオファーにポジションを建てさせるかを選択できます。権利行使価格の数を選択し、コール、プット、またはその両方のクォートを選択できます。オプション流動性ツールを使用してIBKRATSにルーティングし、原資産の株式を取引することもできます。IBKRATSの詳細については、トレーダーズ・アカデミーのレッスンをご覧ください。
オプション流動性ツールへのアクセス方法
オプション流動性ツールは、TWSクラシックとモザイクからアクセスできます。モザイクの新規ウィンドウをクリックし、オプションツールまで下がったら、アドバンス・オプションツールにカーソルを合わせます。横に出るウィンドウから、オプション流動性ツールを選択します。
オプション流動性ツールにはどういったエリアがあるのでしょうか?
オプション流動性ツールの右上に、オプションを取引したい原資産を追加することができます。白いボックスをクリックし、取引したいシンボルを入力して株式を選択してください。真下にはクオートパネルと統計エリアがあります。
オプション流動性ツールの設定方法
真下には取引の項目があります。この項目では、注文とエクスポージャー制限の設定を行います。取引のエリアには、「注文の設定」、「パフォーマンス」、「エクスポージャーを制限」の3つの項目があります。
注文の設定の項目には何が含まれるのでしょうか?
オプション流動性ツールには、左上の 「開始」の隣にある 「注文の設定」の下に、使用可能な設定が3つあります。
- 買い売り注文
- 買い注文
- 売り注文
注文の種類と、可能な場合にはオフセットを選択することができます。
次のコラムでは、注文数量、複数の権利行使価格を取引する場合に他の注文数量を減らすかどうか、グループ全体の数量を選択するかどうかなど、さまざまな設定ができます。クエスチョンマークにカーソルを合わせると、各設定の内容が表示されます。すべての設定が注文の選択肢になっているとは限りません。対象外の設定はグレーで表示され、選択できなくなっています。
続けて右側にパフォーマンスの項目があります。ここでは全体的な損益、ストラテジーのデルタ、また複数のストラテジーを同時に実行している場合は、損益とデルタの集計を見ることができます。
次に下にあるのは、エクスポージャー制限のパネルです。この項目では、全体的なポジションの最大デルタまたはデルタダラー、戦略、権利行使価格、コールとプットの数、最大損失を選択できます。制限はグロスではなくネットの価値を見ます。注文に使用できない選択肢はグレーに表示されます。
また、指値に達した時点で注文発注やポジションの決済を停止したり、取引終了時前にポジションを自動的に決済したりすることもできます。
オプション流動性ツールで注文を作成する
次の例では、Nvidiaで買い注文と売り注文を設定し、ビッドスとアスクのスプレッド間の2サイド取引に焦点を当てて、コールとプットの両方を取引します。複数の権利行使価格のビッドとアスクを出して希望の最大デルタ・エクスポージャーの制限を設定し、クローズ前にポジションを自動的に決済します。
まず、左上の白いボックスに「NVDA」と入力し、株式(スマート)を選択します。次に、注文設定の取引の項目で、買い売り注文に続いて注文タイプを選択し、オフセットを選択します。
右側の欄で注文数量を選択できます。この場合は10 を選択し、他の注文数量を減らすか、常にフルサイズでビッドまたはオファーするかを選択します。オプションを取引にチェックを入れます。原資産を取引するかどうかは選択できます。
エクスポージャーを制限の項目では、ネット・ストラテジー・デルタを制限する最大ストラテジーにチェックを入れ、デルタまたはデルタダラーに基づいて制限を設定します。デルタダラーは、デルタに原資産価格を乗じて計算されます。デルタを選択し、5,000を入力します。右端にある「ポジションを自動的に決済」のボックスにチェックを入れ、120秒後と入力してから成行注文を選択します。
オプション流動性ツールで取引する権利行使価格を選択
注文を設定したらオプション流動性ツールで、権利行使価格ラインの白いボックスをクリックして、取引したい満期と権利行使価格を選択します。 コール、プット、またはその両方の取引、また複数の満期を選択できます。
オプション流動性ツールの準備ができたら、緑色の「開始」ボタンをクリックして注文発注を開始します。 戦略はパフォーマンスの項目で進捗状況をモニターでき、
赤い「停止」ボタンをクリックして、いつでもキャンセルできます。
複数の戦略を同時に取引
オプション流動性ツールを使用すると、複数の戦略を取引できます。戦略を追加する場合は左上の「タブ」をクリックし、「新しい戦略を追加」を選択すると、新しいタブが表示されます。左上隅にシンボルを入力して株式(スマート)を選択すると、好きな設定を選ぶことができるようになります。グローバル最大エクスポージャーを設定すると、すべての戦略に適用する全体的なデルタダラーを制限することができます。
オプション流動性ツールでポジションをモニター
オプション流動性ツールが建てたポジションは、金融商品をクリックし、「戦略で並べ替え」の選択肢のいずれかを選択することによって、「ポートフォリオをモニター」のタブで並べ替えることができます。ポジションはモニターパネルのシンボル-OptLiqの下に表示されます。
オプション流動性ツールは、一度に1つか複数の権利行使価格の注文を発注して他のIBKRクライアントと交信し、ポジションの全体的なデルタエクスポージャーを制限しながら、NBBO間で約定する可能性を求める投資家のためのパワフルなツールです。
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