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農産物コモディティ:世界市場と経済への影響

Lesson 7 of 7

Duration 5:15

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このコースでは、農産物コモディティとは何か、その取引方法、市場参加者のタイプ、そしてこれらの商品が直面する主要なリスクについて概説しました。加えて、トレーダーや投資家がリスクを予測し、一般的に軽減する方法を提供する公式報告書についても触れています。

このレッスンでは、農産物コモディティが金融市場、経済、そして世界貿易に与える影響に関する事例を見ていきます。事例はいくつもありますが、ここでは食品消費、インフレ、輸出入などに重大な悪影響を与える可能性を持つ農産物コモディティの特性を強調するため、ごく一部をピックアップしました。

map of the globe

これまで説明してきたように、農産物コモディティは世界の食糧供給だけでなく、より広範な世界経済の力学においても極めて重要な役割を果たしており、主要な出来事や触媒がエコシステムを完全に覆し、関わる者全員にとって劇的な状況を生み出す可能性があります。

新型コロナウイルス(2020年)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは農産物に重大な影響を与え、特に家畜や乳製品などの主食のサプライチェーン不足が最も深刻な問題になりました。

こうした不足を受けて価格が急騰し、食料価格にインフレ圧力をもたらしました。FAO食料価格指数を例にとると、価格は2020年から肉類、乳製品、砂糖を含む全カテゴリーで急騰しました。

USDAによると、パンデミックは、2020年初頭に、米国消費者の食費パターンにも大きな変化をもたらしましたが、これは翌年4月にはパンデミック前の、より通常のレベルに戻りました。例えば2020年3月に、ウイルスの拡散を制限するための取り組みに自宅待機命令が含まれ、これらの変化を促しました。自宅での消費用の食品が一般的に多く購入されたため、穀物や缶詰製品等、特定の農産物の需要が増加しました。

これに対して金融市場は、需給の変化に基づいて商品価格を調整することで対応し、一部の農産物コモディティに投機的取引が増加しました。

貿易関税(2018年)

一方、連邦政府の政策変更には、世界全体の貿易慣行を効果的に転換させるものもあります。例えば貿易にかかる関税は、農産物市場に非常に強い影響を及ぼす可能性があります。

america china

2018年に始まった米中貿易戦争がよい例です。世界最大の大豆輸入国である中国が、大豆を含む米国の農産物輸出に高額な関税を課しました。これにより米国の農家は代替市場を求めることを強いられ、最終的に大豆先物価格の変動を促しました。

関税は、事実上、米国の農業経済に直接影響を与え、大豆農家の収入が減り、世界貿易の流れに変化をもたらしました。これは、貿易関税などの政治的な決定が、生産者と投資家の双方に影響を与える大きな価格変動を引き起こす可能性を示すよい例です。

アメリカ干ばつ(2012年)

極端な気象リスクとして、米国における2012年の干ばつは、トウモロコシ、大豆、小麦などの商品に影響を与えました。米国はこれらの作物の世界最大の生産国であるため、市場への影響は相当なものでした。

これは事実上、50年の間で=に米国を襲った最悪の干ばつであり、作物収量を大幅に減少させました。結果、トウモロコシの先物価格はわずか数ヶ月で40%急騰し、飼料からエタノール生産に至るまであらゆる分野に影響を及ぼしました。

dried up corn crop

この干ばつでは、ブラジルやアルゼンチンなどの国が米国の供給不足を利用して輸出を増やし、世界的な製品需要を満たそうとしたため、世界貿易にも影響を与えました。

干ばつは、金融市場においてコモディティへの投機とコモディティ関連ETFの増加をもたらし、投資家は天候に起因する変動から利益を得ようとしました。

世界食糧危機(2007-2008年)

さらに歴史を遡ると、2007年から2008年にかけての世界的な食糧危機は、農産物価格が経済に連鎖反応を引き起こす可能性を示す、もうひとのよい例です。

深刻化した状況は、悪天候、原油価格の上昇、バイオ燃料需要の増加が相まって生じたものであり、これらすべてが農産物価格の高騰を招きました。

wheat prices

米、小麦、トウモロコシといった主食の価格が急騰し、多くの発展途上国で食糧不足を引き起こしました。エジプト、ハイチ、バングラデシュなどの国々では社会不安が起こり、食料の購入が困難になりました。農産物価格の急騰は、エネルギー分野においてバイオ燃料の重要性が増したことから、世界の金融市場、特にエネルギー部門にも影響を及ぼしました。

これらはほんの一例です。実際、農産物市場が世界の金融市場、経済、国際貿易と複雑に結びついていることを示す事例は数多く存在します。

詳細は、当社のキャンパスからも学ぶことができます。IBKRポッドキャストには、業界の専門家による農産物に関する最新と過去のディスカッションが沢山あります。キャンパスでは農産物先物契約、市場参加者や食品製造業者が直面するリスク、および需給力学に影響を与える可能性のあるその他の出来事についても詳しく学ぶことができ、農産物取引や投資に対する理解を深めるのに役立ちます。

詳細

ニュース:

USDA Closes Mexican Border to Protect U.S. Livestock from New World Screwworm

IBKRポッドキャスト

When Trade Wars Hit the Farm… Who Gets Plowed Under?

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米国におけるトウモロコシの持続可能性

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A Brewing Storm for Arabica Coffee

コモディティ価格がインフレに与える影響

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米国労働統計局(BLS)・セントルイス連邦準備銀行(FRED)

Producer Price Index (PPI):Food Manufacturing

Consumer Price Index (CPI):Food in U.S. Average City

Consumer Price Index (CPI)

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レポート&データ

米国農務省(USDA)

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Crop Production Reports

Prospective Plantings Reports

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Livestock and Poultry:World Markets and Trade

世界農業需給予測委員会(WAOB)

米国農務省全国農業統計局(NASS)

米国商品先物取引委員会(CFTC)

Commitments of Traders Report (COT)

Cotton On-Call Report

米国海洋大気庁(NOAA)

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グローバルレポート

国際連合食糧農業機関(FAO)

World Food Situation / FAO Food Price Index

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Australian Crop Report

Agricultural Commodities & Trade Data

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トウモロコシ、大豆、シカゴ小麦、生牛などの農産物先物コントラクトに関する詳細については、CME Market Pulseをご覧ください。このツールは、決済価格、日次変動、高値と安値、前年比較を毎日更新し、先物市場に関するタイムリーなAI駆動の洞察を提供します。重要な市場の動きやトレンドを強調することで、トレーダーがより情報に基づいた意思決定を行うサポートをします。

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